今朝は5時前に目が覚めてしまい、ゆっくりシャワーを浴びて身体を温めながら今日1日何をして過ごすか考えることにしました。
いつもは分刻みでスケジュールを立てるのですが、今回は時間に余裕があるので行き当たりばったりの自由気ままな旅です。
せっかくだからと事前にミシュランのお店を予約しておくことも検討しましたが、そのときの体調次第で食べられないかもしれないと思い、どこも予約しませんでした。
結果的にそれが正解で、時間にしばられることなくマイペースに過ごせるのが今の私にはよかった。
暮らすように過ごす。
それが今回の旅のテーマです。
お気に入りのラズベリーヨーグルトを食べて出発。
クロワッサンが美味しいというLuque - Gourmet Gozotegiaに来ました。
お天気に恵まれ、ラ・コンチャビーチは海が透き通ってとてもきれい。
新鮮な野菜とフルーツが売っているマルシェ。
サクランボを買いたかったけど、小心者の私はどうやって買えばいいのかわからなくて買えなかった。
日本でもスーパーで買うことに慣れすぎていて、個人の商店で会話しながら買い物をすることが苦手なのです。
何のためにバスクに来たんだっけ。
それもたった一人で。
娘から一緒に行きたいと言われたのに断った理由は、私が自立するためでもありました。
誰かと一緒だとすぐに頼ってしまうし、それだと私の旅行にならない気がして。
挑戦したかったんだ。
そう思い出して、ふたたびマルシェへ向かいました。
今度はオリーブの量り売りのお店。
地元の人達が列を作る人気店です。
次々と順番が回ってきて、いよいよ私の番。
なんとか通じた、よかった。
お店のおじさんがニコニコと温かい目で見守ってくれるのがわかります。
一生懸命なのが伝わったのかな。
真空パックになったオリーブ。
ミッションをクリアしたら勇気が湧いてきて、次は昼飲みにバルへ繰り出すことにしました。
まずはGorriti Taberna。
このラズベリーソースのかかったボケロネスが食べてみたかったんです。
土曜の昼だからすっごく混んでたけど、カウンターに場所を陣取り、勇気を出して「オラ!」と店員さんに呼びかけると、ちょっと待ってね、とにっこり笑って対応してくれました。
調子づいて2軒目。
昨日ロコさんに連れて行ってもらったBar sportへ。
ここは日本語メニューがあって、日本語が話せる店員さんがいるのでハードル低めなのです。
ここもかなりの人気店なのですごい人だったけれど、粘り強く自分の番がくるまで待ちました。
アンタッチャブルのザキヤマ似の店員さんがユーモアたっぷりに日本語で話しかけてくれたので「イカ焼き!」と言ったら通じました。
有名店なのに奢ることなく、どの店員さんもとても感じのいい素敵なお店です。
それからロコさんに教えてもらったお土産屋さんで唐辛子のペーストを買いました。
マダムに「東京から来たの?」と聞かれたので、東京ではないけどその近くだと答えると「東京の人はおしとやかで声が小さいけど、大阪の人は声が大きくて明るい。だからあなたは東京の人だと思った。」と言われました(意訳です)。
昼飲みですっかり気分がよくなってシメのジェラート。
ベンチに腰掛けて食べていたら、路上で
アコーディオンを演奏している男性がいました。
聴いたことのある曲だと思ったら、フランク・シナトラの「Mx Way」。
こんな歌詞だったのですね…。
心に染み入る歌でした。
https://youtu.be/ItFoSZCVnWk?si=D4qUp2wdXOIAEhQd