raspberry369’s blog

昨日より今日がいちばんしあわせ。

③サンセバスティアン

今朝は5時前に目が覚めてしまい、ゆっくりシャワーを浴びて身体を温めながら今日1日何をして過ごすか考えることにしました。

 

いつもは分刻みでスケジュールを立てるのですが、今回は時間に余裕があるので行き当たりばったりの自由気ままな旅です。

 

せっかくだからと事前にミシュランのお店を予約しておくことも検討しましたが、そのときの体調次第で食べられないかもしれないと思い、どこも予約しませんでした。

 

結果的にそれが正解で、時間にしばられることなくマイペースに過ごせるのが今の私にはよかった。

暮らすように過ごす。

それが今回の旅のテーマです。

 

お気に入りのラズベリーヨーグルトを食べて出発。

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クロワッサンが美味しいというLuque - Gourmet Gozotegiaに来ました。

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パン・オ・ショコラアメリカーノ

 

お天気に恵まれ、ラ・コンチャビーチは海が透き通ってとてもきれい。

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新鮮な野菜とフルーツが売っているマルシェ。

サクランボを買いたかったけど、小心者の私はどうやって買えばいいのかわからなくて買えなかった。

 

日本でもスーパーで買うことに慣れすぎていて、個人の商店で会話しながら買い物をすることが苦手なのです。

 

何のためにバスクに来たんだっけ。

それもたった一人で。

娘から一緒に行きたいと言われたのに断った理由は、私が自立するためでもありました。

誰かと一緒だとすぐに頼ってしまうし、それだと私の旅行にならない気がして。

 

挑戦したかったんだ。

そう思い出して、ふたたびマルシェへ向かいました。

今度はオリーブの量り売りのお店。

地元の人達が列を作る人気店です。

次々と順番が回ってきて、いよいよ私の番。

エスト、エスト、ポルファボール。」

なんとか通じた、よかった。

お店のおじさんがニコニコと温かい目で見守ってくれるのがわかります。

一生懸命なのが伝わったのかな。

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真空パックになったオリーブ。

 

ミッションをクリアしたら勇気が湧いてきて、次は昼飲みにバルへ繰り出すことにしました。

 

まずはGorriti Taberna。

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このラズベリーソースのかかったボケロネスが食べてみたかったんです。

 

土曜の昼だからすっごく混んでたけど、カウンターに場所を陣取り、勇気を出して「オラ!」と店員さんに呼びかけると、ちょっと待ってね、とにっこり笑って対応してくれました。

 

調子づいて2軒目。

昨日ロコさんに連れて行ってもらったBar sportへ。

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ここは日本語メニューがあって、日本語が話せる店員さんがいるのでハードル低めなのです。

 

ここもかなりの人気店なのですごい人だったけれど、粘り強く自分の番がくるまで待ちました。

アンタッチャブルザキヤマ似の店員さんがユーモアたっぷりに日本語で話しかけてくれたので「イカ焼き!」と言ったら通じました。

有名店なのに奢ることなく、どの店員さんもとても感じのいい素敵なお店です。

 

それからロコさんに教えてもらったお土産屋さんで唐辛子のペーストを買いました。

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マダムに「東京から来たの?」と聞かれたので、東京ではないけどその近くだと答えると「東京の人はおしとやかで声が小さいけど、大阪の人は声が大きくて明るい。だからあなたは東京の人だと思った。」と言われました(意訳です)。

 

昼飲みですっかり気分がよくなってシメのジェラート

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ベンチに腰掛けて食べていたら、路上で

アコーディオンを演奏している男性がいました。

聴いたことのある曲だと思ったら、フランク・シナトラの「Mx Way」。

こんな歌詞だったのですね…。

心に染み入る歌でした。

https://youtu.be/ItFoSZCVnWk?si=D4qUp2wdXOIAEhQd

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②ビルバオからサンセバスティアン

ビルバオ2日目の朝もまた昨日と同じカフェへ。

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ここの雰囲気がとてもよくて、居心地が良いんです。

マダムも優しくて素敵な方。

 

今朝は念願の搾りたてオレンジジュースがあったので、迷わず注文しました。

ひと口飲むと、何これ!

ほんとにオレンジを絞っただけ⁈

想像を超える美味しさで、一気飲みしてしまいました。

 

一緒に頼んだのはツナのボカディーリョ。

一見シンプルだけど、すごく美味しかった。

ツナの中に、赤い唐辛子ペーストのようなものが挟んであって、これがピリッとあとを引きます。

 

ホテルに帰ってから朝食第2弾。

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チュロスかと思いきや、クッキーでした。

先ほどのカフェで、バスの中で食べる昼食と一緒に持ち帰りにしてもらったものです。

 

甘すぎず、サクサクして歯にくっつかない感じが好みでした。

やっぱりヨーロッパの小麦は美味しいなぁ。

 

ホテルをチェックアウトして、予定通りにBilbao Intermodal行きのバス停へ。

Bilbao Intermodalから事前予約してあるサンセバスティアン行きのバスに乗る予定なのです。

 

ここまでは順調でした。

ところが、定刻になってもそのバス停に来るバスはビルバオ空港行きのバスばかり。

みんなそのバスに乗って行きます。 

私の中のいたずらっ子がそっとささやきました。

「このバスでも行けるんじゃない?」

そしてその声を信じて、実際に乗ってしまったのです。

 

Bilbao Intermodalまでは10分ほどで着くはず。

それなのに10分を過ぎても次の停留所に止まる気配はなく、高速道路みたいな道を走ってる…?

 

ど、どうしよう。

心臓がドキドキしながら、いや大丈夫。まだ間違いと決まったわけじゃない。と自分に言い聞かせるも虚しく、到着したのはやっぱりBilbao Intermodalではなくビルバオ空港でした。

まだ日本に帰るわけじゃないのに。

 

とりあえず落ち着こうと空港のベンチに座り、ここからサンセバスティアンに行く方法をネット検索。

 

30分後に出るバスがありました。

ビルバオ空港からサンセバスティアンへの便は結構頻繁にあるんです。

Bilbao Intermodalとビルバオ空港がそんなに離れていなかったのも不幸中の幸い。

 

さっそくバスチケットを購入するために販売機を探し、手続きをしようとしたら「お手伝いしましょうか?」と空港の女性スタッフが声を掛けてくれました。

 

事情を説明すると、新しいチケットを発券してくれて、親切にバスの乗り口まで歩いて教えてくれたのです。

助かったぁ。

 

事前に予約購入していたBilbao Intermodalからサンセバスティアンへのバスチケットはキャンセルになってしまったけれど、結果的にサンセバスティアンに到着する時間はさほど変わらず、今日の予定に何も影響はありませんでした。

ツイてるな、私。

 

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問題を起こしたバス停。

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サンセバスティアン行きのバスの中で食べたハムと野菜のボカディーリョ。

 

サンセバスティアンに到着しました。

さっきまでは雨だったのに青空が!

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今日から3日間お世話になるホテル Intelier Villa Katalina。

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ベランダから見える景色。

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なんだか緊張して疲れが出たので、少しベッドに横になりました。

19時30分からのピンチョスツアーのために体力を温存しておこう。

 

19時、重い腰をあげて動きはじめます。

ガイドのロコさんとの待ち合わせはマクドナルド前。

せっかくだから、ゆっくり街を散策しながら向かいました。

 

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ホテルの裏にあるサン・セバスティアン大聖堂。

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ラ・コンチャ海岸。

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サンドアートは不思議の国のアリス

 

マグドナルド前ではすぐにロコさんと合流できました。

 

とても気さくな話しやすい方で、おすすめのバルとピンチョスを教えてもらいました。

バスク滞在20年ということでスペイン語はペラペラだし、スタッフとも仲良し。

オーダーもすべておまかせで頼りになります。

 

1軒目はGOISZ ARGIのエビの串焼きとチャコリ。

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2軒目は超有名店Bar Sportのフォアグラ焼きと赤ワイン。

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3軒目はTxepetxa Tabernaのアンチョアのピンチョスとチャコリ。

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4軒目はGandarias Jatetxeaの牛フィレ肉と赤ワイン。

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5軒目は バスクチーズケーキ発祥といわれるLa Viñaで定番のバスクチーズケーキとカフェラテ。

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結構食べました。

こんなに食べられるなんて感激!

お酒を4杯も飲むなんて、私にしては本当に珍しいことです。

 

やっぱり人と会話を楽しみながら食事をすると違うんだなぁ。

同じお料理やお酒でも美味しく感じるから不思議。

会話は食事をする上で大切なスパイスなのだと実感しました。

 

22時を過ぎ、ほろ酔いの女性がひとりで歩いていても安全なサンセバスティアン

最高!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①ビルバオ

ビルバオではホテル・カールトンに泊まりました。

クラシックで趣のある綺麗なホテルです。

5つ星にしてはお得感があるのはビルバオだからでしょうか。

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ひとりで泊まるにはもったいない広い部屋。

時差ボケはしない方なのですが、昨夜は眠りが浅くて何度も目が覚めてしまいました。

 

朝食はAsuaberri Obrador Ensancheでずっと食べたかったパンコントマテ生ハムのせ。

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トマトはジューシーで生ハムはとろっとろ。

本場のハモンセラーノはこうも違うのかと感動でした。

 

昼食はLa Viña del Ensancheでフォアグラ、卵、キノコ、ポテトピューレのピンチョスとチャコリ。

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そしてデザートにバスクチーズケーキを食べるために散歩してお腹を空かせてから再訪。

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これがキツかった…。

美味しいのですが、全体的にクリーミーでこってりしているのです。

しかもこのケーキの大きさ!

甘党の私でもさすがに全部は食べられませんでした。

 

胃袋と足を休ませるために、一度ホテルに帰って休憩しました。

もともと少食で、すぐにお腹がいっぱいになってしまう私。

小学生の頃はいつも給食が全部食べられなくて最後まで残され、泣きながら食べていたという苦い思い出があります。

 

そんな私がどうしてフードファイター達がこぞって来るような美食の街バスクへ来てしまったのでしょう?

いいんです。

来てみたかったんです。

少食なら少食なりに、ちょこちょこ食べることにしよう。

無理はしない。

 

そして今夜の夕食はこちら。

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Gure Tokiでピーマンの素揚げと赤ワイン。

このくらいがちょうどよかった。

つけ合わせのパンは残しました。

ごめんなさい。

 

どのバルの店員さんも最初は話しかけづらいんだけど、「グラシアス」って言うとみんなニコッと笑って「グラシアス」と返してくれるんです。

これがたまらなくいい!

 

スーパーのおじさんだって、私がレジでまごまごして怒られるのかと思ったら優しく教えてくれたし(スペイン語だからなんて言ってるのかわからなかった)、本当にみんな感じがいい人ばっかりでした。

 

そしてもうひとつ感動したこと。

道路を清掃中の若いお兄さんが気持ちよさそうに歌を歌いながら仕事をしていました。

一瞬ディズニーランドにいるのかと錯覚したくらいです。

 

なんていい街なんだろう。

この街が大好きになりそうです。

 

 

 

 

 

 

羽田〜シャルル・ド・ゴール〜ビルバオ

地図を読むのが苦手で、日本にいるときでさえも目的地と真逆の方向に進んでしまったり、行先の違う電車に乗ってしまったりが日常茶飯事な私にとって、最初の関門はシャルル・ド・ゴール空港でのトランジットでした。

 

ビルバオ行きの便があるターミナル2Gは、シャトルバスで移動しなければならないくらい、シャルル・ド・ゴール空港の中でもっとも離れた場所にあるのです。

果たして迷わずにたどり着くことができるのでしょうか?

 

結果は、無事クリアできました!

意外にも表示がわかりやすかったです。

どんどん人が少なくなるし、途中には動かないエスカレーターがいくつかあるしで、本当に合ってる?と何度も不安になりましたが。

移動にかかった時間は30〜40分ほど。

セキュリティチェックと入国審査では何も聞かれずスイスイ通過しました。

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シャルル・ド・ゴール空港 ターミナル2Gの待合スペースでくつろぐ人達。

 

さて、無事にビルバオ空港に着いたら次の関門は路線バスです。

片言の英語でもニコニコ笑って応じてくれたチケットブースのお姉さんと、バスの優しい女性運転士さんによって、これも難なくクリアでした。

 

そういえばビルバオ行きのHOPに乗っていたロバート・デ・ニーロ似の男性CAがいつも笑顔で素敵だったなぁ。

 

ビルバオはとっても親切で温かい人が多い印象です。

素敵な人が多いということは、素敵な街にちがいありません。

 

出発

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夫が仕事に行くついでに車で羽田空港まで送ってくれました。

大きなスーツケースを持って通勤ラッシュの電車に乗るのはハードルが高いと思っていたから有り難いな。

 

前日までは、バタバタとガイドブックを見直したり、英語やスペイン語バスク語の勉強をしたりして、娘に「明日試験なの?」と突っ込まれました。

たしかに。

まるで試験日を迎える受験生の気分なので。

 

旅行中も事あるごとに「あ、このシチュエーションはあのガイドブックの◯ページに書いてあったっけ」なんて思ってしまいそうな自分がこわい。

 

基本的に小心者なのです。

だけど好奇心だけは旺盛。

 

はじめてフランスにひとり旅をしたとき、空港で撮ってもらった写真の中の私は、まるでこれからお通夜に行くの?というような暗〜い顔をしていました。

 

今回はそこまでではないけれど、緊張感は否めません。

でも、取って食われるわけではないのだから、楽しもう!

 

行ってきます。

 

世界地図ピンボード

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世界地図ピンボードを手作りしました。

家族別にピンを色分けして。

 

こういうの、一度作ってみたかったんです。

壁になるべく穴を開けないようにコルクシートを貼り、その上に地図を貼り付けただけなのですが。

コルクシートは、パズルのように組み合わせてサイズ調節できる床用のマットをニトリで購入しました。

 

行った場所にピンを挿していくのが楽しい!

ちなみに日本地図バージョンもあります。

母の日のプレゼント

今年の母の日のプレゼントは、子ども達に「時間」をリクエストしました。

私が旅行に行っている間の家事や犬の世話をお願いしたい、と。

 

ちょっとしたお出掛けや仕事のある日でさえも、犬の散歩の時間や家族のための夕食を作る時間を気にして暗くなる前に急いで帰宅したり、朝から洗濯機を2度も3度も回したり、冷蔵庫の在庫を常にチェックして食材が無駄にならないように献立を考え、スーパーのお買い得商品を狙って買い出しをしたり、主婦って本当に大変ですよね。

 

たまには家族や犬のことを気にせず自由になりたい!24時間自分のために使ってみたい!という願いを叶えてもらうことになりました。

 

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これは娘たちが母の日当日に連れて行ってくれたレストランのランチデザート。

快く旅に送り出してくれる家族に感謝です。